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Lore
総督の紋章
「同志よ、思う存分食べよう。トロバトルは失われたかもしれないが、その精神は我らの伝統に生き続けるだろう」――女帝カイアトル
//クリプトアーキの分析ログR11320 — 盗まれたカバルのデータ//
//著者 — マスター・ラフール //
要約
以下に、カバルのデータファイルを翻訳したものを記録する。このデータはザヴァラ司令官の指示のもと行なわれた、ヘイストック作戦で入手したものだ。このログでは、解読に成功したファイルの一つを取り上げる。データコンテンツの抽出とさらなる解読の試みに関する詳細報告は、ログR11312を参照。
どうやらこのファイルには、カイアトルに敬意を表することを目的とした公的な集まりで振る舞われる食事のレシピが書かれているようだ。ここで示されている食材は、様々な種類の古代のカバル書にも記述があった。帝国の経済史を解読したところ、対象の素材は安くて避けられがちなものであることが示唆されている。このレシピは古く、かつ階級の低い者が書いたものであり、売れ残りの商品を利用して腹の足しになる美味しい料理を作ろうとした、貧しい労働者たちの独創的(かつ挑戦的)なアイデアの一つだと思われる。
カイアトルが公的な集まりのメインディッシュにこれを選択したところに、彼女の意図が感じられる。帝国の一般民との繋がりを示すことで、絢爛豪華なカルス時代や功利主義のガウル政権とは違うことを証明しようとしているのだろう。
ここで留意すべきなのは、解読の大部分は成功したが、一部のデータに損傷が見られたということだ。クリプトアーキのコメントは理解するための補助的な役割に過ぎない。翻訳にはまだ曖昧な部分があるが、可能な範囲で推測して訳出ししている。
//ファイル開始//— [CBXパーサーエラー]
— [CBXパーサーエラー]
— 溶剤の混合物が混ざるまで[CBXパーサーエラー]する。
— 表面が裂け始めるまでアトロトルの腱を叩いて柔らかくし、溶剤の混合物の中に浸して寝かせる[36–84時間置く。ここで言及されている単位は未知のもので、控えめに見積もっている]。
— [黒い四角形]にするため、柑橘類を潰して、ふるいにかける。果汁を捨て、果肉と苦みのある皮を取っておく。塊が[CBXパーサーエラー]状になって焦げるまで、最高温度で固形物を[キッチンバイス? 翻訳に自信なし]で圧縮する。それを天日干しにする。
— 腱が伸びて柔らかくなったら、溶剤から取り出して海水で洗う。リボン状に薄切りにして置いておく。
— アトロトルの腰肉を[回転装置]に引っかけて、香りが出るまで石に叩きつける。
— 繊維を切るように腰肉を四角状にスライスして置いておく。
— 大きな鍋に、水、シャウラック油、(季節に応じた)根茎の混合物を入れる。沸騰させ、腰肉と腱を加える。[CBXパーサーエラー]が沈み、液体の表面全体が光沢のある黄土色になるまで煮詰める。
— それから数時間[CBXパーサーエラー]し、お玉の背に[CBXパーサーエラー]までスープにとろみを出す。
— 厚く切った[黒い四角形]と一緒に盛り付ける。
//ファイル終了//