Special Perks
亜空間の守護者
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Lore
ウィルムガードのグリップ
求めていたものでなければ返金される!
寄せ集めのファイアチームで行うパトロールは特別楽しい任務とは言えないが、ショーがよく口にするように、多くのものを手に入れた以上、人生に失望してはいられない。
彼はイオで行われるベックス掃討作戦に就いた。洞窟の奥深くでは頭上にピラミッド艦が迫っても気づけない。かろうじて逃げ切ったファイアチームは、イオが無に飲み込まれるのを目撃した。ただ消えていく様を。
まあいい、教訓は得た。もう洞窟には近づかない。
次の任務はエウロパだったが、ショーのファイアチームは彼を見捨てた。ステイシスを操るフォールンが作り出したクリスタルに囚われたショーを、救い出そうともしてくれなかったのだ。再び故郷の温もりを感じるには、長き帰路を辿らなければならなかった。
まあいい、教訓は得た。身を固める時だ。これからは真のチームと堅実に。信頼できる者を仲間として。
メッセージの下書きを終えると、ショーは気持ちが楽になった。彼が返事を待っている間も、光や生命、そして考え得るあらゆるものに満ち溢れているシティが彼を待っている。正真正銘のアンティークのハウス・オブ・ウルブズのクローク。ベックスの金属製中華鍋。焼きたてのバクラヴァ。そして彼のポケットはついにグリマーでいっぱいだ。
彼が歩いていると、行商人が呼びかける。「骨付きだ! 骨はいかがかな!」
ガントレットと肩甲の装備の肩口から、トカゲの頭蓋がショーを見つめている。片方の前腕には実に洗練されたスパイクが。しかも安売りになっている。ショーの銃を扱うには窮屈かもしれないが。
ショーが店先で着心地を確かめている間、店主は瞬きすらしない。
ショーはひそかに考える。ひたすら任務を追い求めるなんて、生きている意味がない。沼地やメタンの雪渓に落ちたとしても、助け出してくれる仲間はいない。常に装備に資金をつぎ込み、軍拡競争を続けている。堅実な仕事に、真のチームが欲しい。太陽系に存在する挑発的な外敵に毎週のように撃破されることのない場所で。
彼は腕を振る。
肩甲の感触はいい。全く窮屈ではない。まさに完璧だ。そう思えなかったのが可笑しいくらいだ。
ショーは腕に頭蓋付きの肩甲を装着し、足取り爽やかにタワーへ戻る。バンガードのネットワークを通じてゴーストからメッセージが届いた。
[キャスター3] 堅実なファイアチームを探しているという君の投稿メッセージを見た。君の夢を見たような気がするんだ。ぜひ直接会って話をしよう。
よし。ショーにとって今回は、良い予感がしている。