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夏季のバンド(華麗)

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ボスを倒す

Lore

夏季のバンド(華麗)

目的が明確になる瞬間は一度しか来ない。

こんなの不公平だ。

マーレンクス3はそういう考え方を嫌ってはいたが、それが真実だった。彼女は逆尖塔の奥でカバルの警備を探していた。理由は1つだ。光を取り戻したらしいガーディアンが、ここを突破して保管されているものを見つけようとしていて、彼女はその手助けをしに来たのだった。他のあまり恵まれていない数人のガーディアンと一緒に。

いま投げ出せば、何にもならない。

彼女は階段の吹き抜けに入り込んで、背後を確認した。何もいない。「この階段の吹き抜けは誰もいない」。彼女はヘッドセットに報告した。

マーレンクスは階段を駆け上がり、次のドアを押し開けた。左を確認、そして右。廊下は両方向に伸びていた。

下で足音がする。彼女は後手にドアを閉め、左の廊下を進んで一番近いドアに向かった。手がドアノブに触れた時、彼女の背後で音がした。

彼女は銃を構えて振り向いた。廊下の先のドアが開き、別のガーディアンがよろめきながら出てきた。武器は持っていない。怪我をしている。

その瞬間、全てがはっきりした。彼女はこのために来たのだ。彼女は手を上げた。そこで待て、と。

彼女は急いで階段の吹き抜けに引き返して取っ手を破壊し、近づいてくる音の方を向いた。

それには公平さは関係なかった。

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