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属さぬ刃のローブ

レジェンダリー / ウォーロック / Chest Armor

一息。

Special Perks

栄光の残響

栄光の残響

フェールセーフのベンダー評価獲得量が{var:99725286}%増加する。このパークを持つアーマーの装備数に応じて、追加で獲得できる量が増加する (最大3つ、合計{var:3772573538}%まで) 。

このセットのクラスアイテムはアーマー{var:1637760185}個分の効果を付与する。

Stats

防御力 0
Credits

Curated Roll

Not all curated rolls actually drop in-game. Learn more

Lore

属さぬ刃のローブ

一息。

「こんにちは、イコラ! 実は、あなたと話したいことがあります」

イコラはH.E.L.M.でAIのプロセッサが光るのを眺めていた。フェールセーフの声は陽気だった。

「いいわ。どんな話?」

「ケイドについてなのですが、あなたはペイルハートで彼に会ったのですよね」

「なるほど」イコラはこわばった口調で言った。「フェールセーフ、礼儀フィルターを使う必要はないわ」

「これはあなたにとってデリケートな話題になると思い、不快感を与えないようにしたかったのですが、礼儀フィルターを使うのは逆効果のようですね。すぐに解除します」

イコラは背中の後ろで指を組み、フェールセーフが話すのを待った。しばらく沈黙が流れる。

「それでなんだけど… あいつはどんな感じだった? 昔と変わらない?」

「そうね」イコラが温かく言った。「私の記憶の中の彼と一緒だったわ」

「またあいつに会えて嬉しかっただろうね」

イコラはAIの声から不満を感じ取った。

「最初はつらかったわ。再会したことで、彼を失ったときの気持ちが蘇ってきた」イコラは次の言葉を慎重に選んだ。「ケイドが死んだ後のあなたの反応が記録された報告を見たのだけれど…」イコラが心もとない様子で一呼吸置いた。

フェールセーフのインターフェースが点滅する。イコラはその沈黙から羞恥心を感じたような気がした。AIが囁くように話し始めた。

「どう反応すればいいのかわからなかった。感情の処理がうまくできないんだよね」フェールセーフが認めた。「あんたも気づいてるだろうけど」

イコラが頷いた。

「誰にでもあることよ。悲しんでいるときは、誰だって自分を見失うことがある」

ウォーロックは一連の回転音とカチカチという音を聞いた。どこかで、内蔵ファンが稼働し始めたようだ。AIが話すにつれ、ファンの音は大きくなっていく。

「あたしは乗組員が死んでからずっと自分を見失ったままなんだと思う」

もしもフェールセーフが人間だったなら、あるいはフレームだったなら、イコラは彼女の肩に優しく手を置いていただろう。だが、イコラにできるのは優しく語りかけることだけだった。

「そんなことはないと思う」

AIがため息をついた。イコラはそれがコミュニケーションを緩和するための音にすぎないということを知っていたが、それでもそのため息がありがたかった。

「ケイドはさ…」フェールセーフは話し始めたが、その声は小さくなっていった。イコラは何も言わずに待った。

「乗組員が死んだあと、あたしを最初に見つけてくれたのはあいつだった。あいつがあたしを皆に紹介してくれた。あいつのおかげで、また誰かの役に立つことができた。あいつが死んだ時… 何と言うか、パニクっちゃったんだよね。あんたたちも皆失ったような気がした。まあ、その後は実際、似たようなものだったし」

今度はイコラが羞恥心を感じた。

「ごめんなさい、フェールセーフ。私たちは今ここにいる」

「うん」フェールセーフが温かく言った。「そう思うと少しだけ気分がマシになる」

 
 
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