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初登頂のグリップ

レジェンダリー / ハンター / Gauntlets

己のものは決して手放すな。

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防御力 0
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Lore

初登頂のグリップ

己のものは決して手放すな。

光は忘れ、暗黒は記憶する。

カイアトルはトラベラーの中で何が待ち受けているのかを考えていた。ウォービーストが骨を喰らうようにトラベラーがガウルを飲み込んだという話はレッドリージョンの離反者から聞いていた。

「奴はまだトラベラーの腹の中にいる」彼女の軍事会議のバルスが言ったとき、サラディン・フォージが鼻から息を吐いた。カイアトルはそれを一種の笑いと解釈した。

それはもう何日も前のことだった。彼女は今、船の甲板に立ち、ガウルの亡骸について思いを巡らせていた。トラベラーの輝きが彼女の黒い瞳と、牙に施された宝石に反射した。彼女はトラベラーに対して、ガウルが感じたであろう魅惑も、サラディンの静かな崇敬も念も感じなかった。彼女にとってトラベラーは支配したり崇拝すべきものではなく、ただ彼女が大切な者たちにとって大切な存在だった。理由はそれで十分だ。

彼女は背後の足音を聞いたが振り向かなかった。彼女はその主をすでに知っている。

「お前の助言を求めた覚えはないぞ」そう言う彼女の声に辛辣さはなかった。「何か言いたいことがあるなら言え」

「私はいつでも知恵を授けなければならないのか? 心地良い沈黙の中で、共に終末を迎えるのは嫌なのか?」サラディンが聞いた。

「お前の知恵は役に立つ。お前を生かしておいた唯一の理由だ」

サラディンが再び鼻から息を吐いた。彼はその言葉を信じていない。

彼女も同じだ。

 
 
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